平成15年度国際仏教学研究所客員研究員

Mudagamuwe Maithrimurthi 博士が、平成15年7月22日より同年10月20日まで平成15年度国際仏教学研究所客員研究員として滞在中です。

スリランカ出身の同博士はドイツ・ハンブルク大学にて古典インド学(特に仏教学)で博士号を取得、現在ドイツ・ライプツィヒ大学にてサンスクリット語・パーリ語・シンハラ語・仏教哲学を教えています。

博士論文(Wohlwollen, Mitleid, Freude und Gleichmut: Eine ideengeschichtliche Untersuchung der vier apramanas in der buddhistischen Ethik und Spiritualitat von den Anfangen bis hin zum fruhen Yogacara, Alt- und Neuindische Studien 50, Stuttgart: Franz Steiner Verlag, 1999)は、仏教思想史における四無量(慈・悲・喜・捨)を扱っています。目下、仏教における涅槃の概念の諸相を研究テーマとしています。