【本データベースについて】
本データベースは、中国・朝鮮・日本など東アジア地域の仏教が依拠してきた漢文仏教
テクストの諸々の一切経のうち、「奈良朝勅定一切経」に焦点を当て、その地位と意義を
総合的に解明することを目的として構築されました。「奈良朝勅定一切経」は、テクスト
の系譜において、中国唐代の中原で成立した写本一切経の伝統を受け継ぐとともに、奈良
以降の平安・鎌倉時代の写本一切経に継承されています。
本データベースは「奈良朝勅定一切経」を主体とした奈良写経のデータを集約し、漢文
仏教テクストの資料的体系を再構築する研究に貢献できるよう、継続的なデータ更新を可
能にすることを目指しています。
*本データベースは、科研費基盤研究(A)20H00008の助成を受けて構築したものです。
【奈良朝勅定一切経データベース】
【データベース凡例】
- 本目録は光明皇后発願経(五月一日経・五月十一日経・坤宮官御願一切経)・聖武天皇勅願一切経・称徳天皇勅願一切経・藤原夫人願経の書誌及びその他の情報を集成した。
- 計6部の一切経のうち、五月一日経は正倉院事務所所蔵本に限定した。また、願文を有さない写経、及び願文の存在を確認しえない写経に関しては、一切経のいずれにおいても対象外とした。
- 目録は外題、内題、尾題、訳者・撰者、開元録番号、貞元録番号、大正蔵番号、書誌その他に関する備考よりなり、正倉院事務所所蔵の経巻にのみ経巻ID、媒体№を記した。
- 五月一日経は丸善出版より出版された『宮内庁正倉院事務所所蔵 聖語蔵経巻 カラーデジタル版』を参照し、ほか5部については『宮内庁正倉院事務所所蔵 聖語蔵経巻 カラーデジタル版』のほか、各種目録や論文等を参照した。
- 五月一日経の経巻ID、媒体№は『宮内庁正倉院事務所所蔵 聖語蔵経巻 カラーデジタル版』に従い、配本巻数は参考に示した。
- 経典名は大正蔵本に依拠した。
- 外題、内題等の翻刻に際して、文字の欠損は□で示し、欠損文字数が不明の場合は□…□で示し、墨書等による訂正は■で示した。また、残画等により推測した文字は[ ]の中に示した。
- 漢字の字体は原則として写経の字体に従って翻刻したが、表示できない字体は正字に改めた。
- 本目録は研究分担者の意見を参考に、本科研事務局及びスタッフの分担作業のもと、日本古写経研究所の助言を仰ぎつつ作成されたものである。
【参考文献】
本データベースは、
【研究分担者・スタッフ】
【研究代表者】
落合俊典(国際仏教学大学院大学 教授)
【共同研究者】
藤井教公(国際仏教学大学院大学 教授)
杉本一樹(宮内庁正倉院事務所 元所長)
赤尾栄慶(京都国立博物館 名誉館員)
本井牧子(京都府立大学 教授)
宮﨑健司(大谷大学 教授)
林寺正俊(北海道大学 教授)
池 麗梅(国際仏教学大学院大学 教授)
三宅徹誠(元興寺文化財研究所 特別研究員)
上杉智英(京都国立博物館 主任研究員)
【研究室スタッフ】
赤塚祐道(国際仏教学大学院大学 特任研究員)
青木佳伶(国際仏教学大学院大学 特任研究員)
【編集協力者】
浅野学・伊藤菜乃子・王雪・菅野史礎・木下碧
新田優・杉山兵介・張美僑・長尾杏樹・劉園園
*肩書きは2020.4-2025.3当時のものです。