国際シンポジウム報告書 『東アジア仏教写本研究』
本書は2014年7月26・27日に本学で開催しました国際シンポジウム「東アジア仏教写本研究」の報告書です。
内容
緒言(落合俊典)
第一部会 大乗義章
岡本一平 『大乗義章』のテキストの諸系統について
田戸 大智 『大乗義章』の修学について ─論義関連資料を中心に─
金 天 鶴 新羅仏教における『大乗義章』の影響
蓑 輪 顕 量 第一部会「大乗義章」総評
第二部会 在家人布薩法
赤尾 栄慶 重要文化財「在家人布薩法巻第七」について ―書誌学的観点から―
落合 俊典 敦煌本(P.2196)と『在家人布薩法』(重文 ・ 神谷本)の比較から見えるもの
Sylvie Hureau The recitation of precepts for lay followers according to the Zaijiaren busa fa(在家人布薩法)
第三部会 テキスト研究の展開
楊 婷婷 菟足神社蔵『大般若経』に見られる欠筆と則天文字
小島 裕子 興聖寺蔵伝解脱房貞慶筆唯識の書 ―一切経に付随して伝来した聖教―
金水 敏・山田 昇平・中野 直樹 日本語資料として見た岩屋寺蔵『高僧伝』について
辛嶋 静志 法蔵部『長阿含経・十上経』に見える説一切有部の ” 浸食 ”
林寺 正俊 日本古写経本『三法度論』の資料的意義と問題点
崔鈆植 海印寺毘盧遮那仏腹蔵白紙墨書写本に関する基礎的検討
落合 俊典 徳川美術館蔵『神通論』の解読 ―著者同定への階梯―
赤尾 栄慶 高山寺旧蔵『安楽集』の古写本 ―書誌情報について―
第四部会 高僧傳・続高僧伝
定源(王招國) 『高僧傳』テキストの變遷と流傳 ―日本古寫經による檢證―
斉藤 達也 七寺一切経中の『続高僧伝』巻一の二本について
池麗梅 五月一日經本『續高僧傳』の文獻的特徴 ―寫經の成立と現存傳本―
齋藤 智寛 第四部会「高僧伝・続高僧伝」総評