ニュースレター 『いとくら』
日本古写経研究所の活動を紹介し、また日本の古写経にまつわる様々な情報を配信するのが、ニュースレター「いとくら」です。
「いとくら」とは、私たちが調査している古写経を収める「経蔵」からの造語です。「経」を意味するサンスクリット語“sutra”には「いと」の意味があります。そこから「経蔵」を「いとくら」と読んでタイトルとしました。
日本に現存する古写経はどういったものであるのか、内容はもとより、素材や紙、軸、紐など、様々な角度から、写真や図解入りで紹介していきます。古文書を食い荒らす虫についての解説など、古写経にまつわる様々なコラムも掲載しています。
また「いとくら」では、七寺や金剛寺をはじめとする、古写経を所蔵している寺院や図書館を取材し、そこに一切経が納められた経緯などを紹介しています。この他、日本古写経研究所における実際の活動、研究の基礎作業となる古写経の調査などについても写真入りで報告しています。
日本古写経研究所の研究成果を発表する公開研究会、及びシンポジウムの報告や、今後の研究会等の予定も掲載しています。
以上のように、「いとくら」は、古写経に関わるあらゆることがらをわかりやすく説明するものです。この「いとくら」によって、多くの方々が古写経をより身近なものに感じていただければ幸いです。