佛教文獻と文學 日臺共同ワークショップの記録 2007
本書は、京都大学人文科学研究所の21世紀COEと台湾の南華大学と共同で、2007年6月に本学と京都大学の二会場において開催された日台共同ワークショップにおける成果をまとめたものです。仏教学、日本文学、中国文学などの立場から、仏教文献と文学について多彩に論じられており、まさに日台の学術的文化交流の様相を呈した一書となりました。なお、2008年度は10月に台湾南華大学と仏光山において、ワークショップが開催される予定です。
内容
第一章 金藏論の最前線
中國佛教類書と『金藏論』 宮井里佳
第二章 佛教説話をめぐって
佛經「鴈銜龜」故事的傳播與影響 ―以中國文學與日本文學爲例― 梁麗玲
『賢愚經』諸本比較研究 ―敦煌本と日本古寫經本を中心に― 三宅徹誠
第三章 一切經の諸相
初論《開寶藏》向西域的流傳 ―西域出土印本漢文佛典研究(二)― 王丁
日本古寫一切經中の唯識二十論後序 落合俊典
第四章 文學をめぐって
日本に舶載された〈孔子童子問答話〉に關する二、三の問題 牧野和夫
《西遊記》的佛學主題 依空
第五章 禪宗文獻
北宋禪宗「讚」的演變與發展 蔡榮婷
敦煌本《秀禪師七禮》研究 ―兼論北宗禪與禮懺的關係― 汪娟
第六章 唐代の佛教文獻
敦煌佛教文獻傳播與佛教文學發展之考察
―以《金藏論》、《法苑珠林》、《諸經要集》等爲核心― 鄭阿財
大唐三藏玄奘法師表啓に關する一問題 ―玄奘と長命婆羅門― 高田時雄